サステナビリティ

Heading Towards the Future

ZEISSはサステナビリティを、イノベーションを推進するものであると捉えています。それは、お客様や、環境そして社会などの、イノベーションを享受するものに付加価値を創造します。

35,000人の従業員と約100箇所の拠点を持つZEISSグループは、世界中のサステナブルな価値創造に重要な貢献をしています。ZEISSは財団が所有する会社であり、今日まで、安全な未来を築くことに取り組んで参りました。これはすでに、ZEISSのコーポレート・アイデンティティーの不可欠な部分になっています。2025年までに当社の活動をCO2ニュートラルにすることは、重要な目標です。これは、国際的に展開している拠点の電力供給をグリーンエネルギーに変換するという目標を補完するものです。このようにZEISSは、パリ協定で定められた2°C を大幅に下回る地球温暖化の抑制にも貢献しています。

世界的な
CO2 ニュートラルの取り組み

2025年までの当社事業における主な目標

2.6
トンの2

機械の改修で削減

5.000
トンのCO2

ZEISS AirSaverにより削減(最大量)

ZEISSインダストリアルクオリティソリューションズは、品質管理ソリューションのプロバイダとして、お客様のCO2削減目標の達成をサポートしています。

新しいシステムを開発する際、ZEISSインダストリアルクオリティソリューションズ(工業用測定機部門)のCEOであるDr. Marc Wawerla(マルク・ヴァヴェルラ博士)は、ZEISSのサステナブルな価値創造、特にお客様のエネルギーバランスの最適化に注目しています。 

「私たちは、品質管理ソリューションの最適化と、測定をより正確にすることでスクラップの発生を削減し、それを通じて、お客様が自社のCO2排出量を改善できるように支援したいと考えています。」

Dr. Marc Wawerla(マルク・ヴァヴェルラ博士)
ZEISSインダストリアルクオリティソリューションズ、CEO

ZEISSの3つの柱

未来を巡る循環型経済
ZEISSインダストリアルクオリティソリューションズは、水とエネルギーの消費、排出物、廃棄物を削減することだけでなく、グリーン材料やリサイクル材料を使用する、より効率的な循環型経済にも注目しています。たとえば、ZEISS測定システムは耐用期間が数十年続くように設計されています。お客様が購入されたシステムは、最先端のテクノロジーを使って改修することができます。機械を改修すると、原材料の耐用年数とエネルギー利用が延長されるため、二酸化炭素排出量が削減されます。

イノベーションによる資源の節約
三次元座標測定機の圧縮空気消費量を削減する特許取得済みのモジュールであるZEISS AirSaverは、イノベーションによって資源がどのように節約できるかを示す良い例です。生産プロセスにおいては、電力消費に次いで、圧縮空気の生成に多くのコストとエネルギーを消費するので、圧縮空気の消費量を削減できれば、お客様はコストを削減し、CO2排出量を削減できることになります。この機能により、ZEISSは「2025年までに最大5,000トンのCO2排出量の削減」目標の実現に貢献します。

サステナビリティがイノベーションを推進
ZEISSは、サステナビリティを今後の価値創造の重要な推進力と見なし、環境対策から公益や社会的ガバナンスに至るまでのバリューチェーン全体を通して、さまざまな戦略的な柱となるものに注目しています。

テクノロジーアワードの受賞

ZEISS PerformanceFitプログラムは、門型三次元座標測定機などの中古の機械を、新しいテクノロジーを使って改修します。

20年前に製造された三次元座標測定機の耐用年数を、少なくともさらに10年延長することができます。花崗岩の定盤、鋼製のフレーム、セラミック製のブリッジなど、製造に高いエネルギーを必要とする大型の機械コンポーネントを再利用します。機械を改修することによって、測定機1台あたり約2.6トンのCO2を削減することができます。これらの取り組みが模範的であると評価され、ZEISSに対し、2021年のバーデン・ヴュルテンベルク州環境テクノロジーアワードが授与されました。カテゴリーは「材料効率」でした。

ZEISSインダストリアルクオリティソリューションズは、お客様の機械を改修するだけでなく、お客様から自社製品を買い戻し、基本的なオーバーホールを行い、特別な条件でZEISSオリジナル製品として再販する活動もしています。2019年と2020年だけでも、この活動によって100トン近くの花崗岩を節約することができました。このようにして、機械の排出するCO2が、複数のお客様に分散されます。