メトロロジーの新しいスタンダード

The Future of ZEISS Quality Software

ZEISSのクオリティソフトウェアは、統合ソリューションを提供します。ユーザーは独自の、複数のプラットフォームに対応した評価結果、分析結果、およびレポートを生成し、それをもとにユーザー特有の要件を満たすものを造り上げることができます。

幅広い視野で未来を形作る 
真のソリューション提供者となるためには、ハードウェアとソフトウェアのセットと、そこに組み込まれたサービス提案以上のものを提供しなければなりません。成功の秘訣のひとつは、顧客のニーズ、市場の課題を積極的に分析し、これらを解決しようという強い意志を持つことです。

業界知識と各種製造プロセスの改善点を提供することは、ZEISSSのクオリティソフトウェアの一部であり不可欠なものです。事業の柔軟性をさらに求めていくことは、ZEISSの未来に向けての課題の中でも最も大切なものです。


Martin Antoni,
Head of Strategic Business Development,
Metrology Software / Industrial Quality Solutions

「今日、製造プロセスは非常にダイナミックです。そしてこれは、ソフトウェアにも当てはまります。 顧客がある作業や場所で特別なモジュールを必要とする場合、それに見合ったソフトウェアパッケージを柔軟に調達またはレンタルできるオプションが必要です」と、クオリティソフトウェア戦略的事業開発部門責任者のMartin Antoni(マルティン・アントニ)が言います。柔軟性とともに重要なのが使いやすさです。これは、インストールのルーティンが複雑になることや、高いお金を払って技術者に作業を依頼するようなことがないようにし、標準化された機能を備えたクラウドベースのソリューションとサービスに目を転じることを意味します。「専門家のような知識と高度なトレーニングが求められる、複雑なシステム構造を持つものよりも、これといったトレーニングを必要としない、機能を削減したセットの方が魅力的であると、多くの企業が感じています」と、クオリティソフトウェア生産管理部門責任者の Florian Dotschkal (フローリアン・ドチュカル)が言 っています。インテリジェントな自己学習システムが、未来のセットアップや設定プロセスに、より積極的なサポートを提供するでしょう。こうして、クオリティソフトウェアのユーザーの負担が軽減されてゆくのです。デジタルエコシステムの成長が、やがて柔軟性への要求およびテクノロジー主導の開発への要求の高まりの両方を吸収することになるでしょう。アドオン、アプリ、サードパーティーのシステム、ならびにあらゆるプラットフォームパートナーとの相互作用は、オンプレミスまたはクラウドベースのインストールによる柔軟な使用方法を含む、ソフトウェアを周辺システムに組み込むオプションと同様、関連性の深いものです。


Florian Dotschkal,
Head of Product Management, Metrology Software

デスクトップのアイコンから、ユーザー個人の経験値へ
これからのZEISSソフトウェアスイート – イノベーションとエボリューションの融合したエコシステム – は、まったく新しいユーザーの経験値へと結びついてゆくでしょう。

「今後、メトロロジーはイノベーティブな機能を提供するだけではなく、ユーザーの経験値を高めるようにもなるでしょう。すなわち、私たちのお客様が、私たちが提供するソリューションの新しい領域を楽しんでいだだけるということです」と、ドチュカルは言います。将来的に、お客様は単一のアクセスポイントを介して、個々のルーティンに必要なソフトモジュールすべてにアクセスできるようになるでしょう。ソフトウェア自体のほか、ユーザは、トレーニングやe ラーニング、そして迅速なサポートサービスにも直接アクセスできるようになるでしょう。 「どんなにソフトウェアのコンテンツが優れていても、ユーザーがその使用方法を知っていて気軽に使うことができると感じなければ、あらゆる機能は水の泡になります。そのため、ユーザーが直感的かつアトラクティブな形でその経験値を高めることができれば、それが新しいソフトウェアパッケージのコア要素となるのです。ソフトウェアがユーザーの役に立つのであって、ソフトウェアのためにユーザが苦労するという話ではないのです」と、ドチュカルは言っています。

ソフトウェアのイノベーション「De-Warp」:
固定具を使わない測定

De-Warpソフトウェアパッケージには、プラスチック部品の歪みを補正することのできる、パワフルなアルゴリズムが備えられています。そのため、ユーザーは機械式の固定具を使用することなく、過剰決定されたデータム条件を実行することができます。De-Warp は、GOM Inspect ProおよびGOM Volume Inspect Proソフトウェアライセンス製品向けの、無料機能パッケージとして利用することができます。

新しいスイートに向けて確実に
ZEISSのソリューション開発担当者は、今、全ソフトウェアポートフォリオの実績のある製品を、品質管理プロセスにとって重要なソリューションをすべて組み込んだ将来のソフトウェアスイートに少しずつ統合していく作業に取りかかっているところです。個別の製品を組み合わせるということは、パワーブースターのようなものです。できあがった高性能ソリューションのプラットフォームは、その構成要素の合計以上のパフォーマンスを発揮します。「要するに、特定の機能を持ったソフトウェアコンポーネントを見つけるという話ではなく、これからは、コンテンツの点から、お客様のビジネスに付加価値を生み出し、持続的な競争力を与えることのできるシナジーが大切になってくるのです」と、ドチュカルは言います。ZEISSは、複数の開発チームと専門性を共有することから、そしてまた、ソフトウェアとメトロロジーのポートフォリオとの相互作用からの成果を享受しています。「当社が数十年間にわたって積み上げてきた、集合的なノウハウは、プロセスの性能と自動化の度合いに関して、完全に新しいレベルの産業標準となり得る状態にあります。さらに、私たちは効率化によってお客様の時間枠を拡張し、そこで結果を解釈し企業としての結論を導き出すことができるようにしているのです」とアントニは言います。

製品ハイライト :
ZEISS CALYPSO 2022

新しいバージョンのソフトウェアが生産性を向上させます。

PMIサポート
統合された製品情報をインポートすることによる自動測定プログラムの新機能と機能強化

パフォーマンスの向上
すべての光学式三次元座標測定機向けの測定プランをサポート、精度の向上、測定評価時間の短縮、およびレポート評価の改善 

自動欠陥分析
欠陥のある測定課題の検出と、ZEISS PiWeb Reporting での公差外のすべての課題の自動表示

ZEISS METROTOM と GOM Volume Inspect
産業用コンピュータ断層撮影システムのZEISS METROTOMシリーズは、複雑な測定と検査手順の第一人者です。現在、ZEISSでは、非破壊で隠された構造物を撮像し、詳細な品質評価を行うために、強力な解析ソフトウェアGOM Volume Inspectを使用しています。この2つのシステム間のデータフローはシームレスで、X線技術とメトロロジカルな3Dデータ分析という、2つのコアコンピテンシー間でのベストマッチであるといえます。

ZEISS CALIGO と GOM Inspect
自動車ボディの測定テクノロジーにおける、自由曲面の品質検査ならば、この2つが最強のペアです。ZEISS CALIGOは、特に検査計画とデータ取得の分野で、その強みを発揮します。ZEISS CALIGOで取得されたデータがGOM Inspectで評価されます。これは、品質データ評価向けの新しい機能範囲を備えたものです。他の光学式3Dセンサーと組み合わせることでも、GOM Inspectの均一なデータ評価を受けることができます。