ZEISS XENOS

High-Flyer with Uncompromising Precision

Röders GmbH社では、機械設計における最高の精度を求めて、 ハイエンドCMMのZEISS XENOSを導入しています。

ドイツ、ニーダーザクセン州ゾルタウに本社を構えるRöders GmbH社は、高精度のフライス盤および研削盤を製造しています。求められる公差が極めて厳しいということもしばしばあり、お客様から測定値が十分正確であったかどうか、疑いをもたれることもあったそうです。このような疑いを払拭するために、同社はクラス最高レベルの精度を誇る三次元座標測定機を導入しました。それが、ZEISS XENOSです。導入以来、そのようなことが話題に上ることはなくなりました。

ハイエンドの門型三次元座標測定機

「どんなワークに対しても信頼できる正確な動作」–これが、Röders GmbH社がお客様に示す価値感です。200 年以上も前に設立され、今では年間およそ150台の工作機械を製造する同社において、高速フライス盤は最大の事業分野です。同社が提供する機械は、医療および歯科テクノロジー、ならびに自動車の設計研究および試作品の製造、そして包装業界や時計製造業界などでの、製造工程に使用されています。しかしながら、同社が最も重点を置いているのは、ツールおよび金型の製造、特に射出成形向けの金型です。この分野では全製造工程において、精度が何よりも大切です。ツールおよび金型への公差要件は厳しくなる一方で、しばしばマイクロメートル単位またはそれよりも小さな単位で求められることもあります。これは、測定テクノロジーに課せられた課題であると言えます。

マイクロメートル以下の公差に対応するためのベンチマーク高速フライス加工では、最高の精度が常に求められるので、Röders GmbH社は、40年以上もの間、ZEISSの測定技術に信頼を置いてくださっています。同社は早い段階から、三次元座標測定機ZEISS PRISMO ultraを購入しており、これを大量の部品の検査、とりわけ、同社に納入される部品の受け入れ検査に用いています。

Röders GmbHは、同社の装備を補完するために、ハイエンドモデルのZEISS XENOS門型三次元座標測定機を導入しました。同社はこれで、極めて高い精度要件を持つ半加工品、ツール、および部品を検査しています。ZEISS XENOSは、世界で最も高精度な測定機のひとつで、大型のワークでも問題なく対応します。そのマイクロメートル以下のレベルでの比類のない精度は、Röders社の加工機が約束通りの精度を提供していることを、お客様に対して確かなこととして印象づけています。「ZEISS XENOSは

およそ1立方メートルの測定範囲を持つにもかかわらず、1マイクロメートルを下回るレベルの測定・評価が可能であり、まさにマザーマシンと言えます」と同社社長のJürgen Röders(ユルゲン・レーダース)氏は言います。XENOSは、たった1回の測定で、正確で信頼性の高い測定結果を提供するため、結果としてトータルで時間と費用を抑えることが可能です。加工精度が高ければ高いほど、その部品の耐用期間は長くなります。そして、測定機が正確であればあるほど、製造現場で利用できる公差範囲は大きくなるのです。

測定結果が正確であることは、しばしば加工機を購入する際の大きな理由となります。三次元座標測定機が生成する測定レポートで、機械が求められる公差を満たしていることを確認することができます。これはお客様が加工機を購入されることを決定する際の重要なファクターです。「ZEISS XENOSを導入したことで、私たちの加工機の精度がたいへん優れているということを、これまで以上に、お客様に納得していただいています。このことは私たちの事業上の成功にも、直接影響します」と、同社社長のユルゲン・レーダース氏は語っています。

高性能なZEISS PRISMOファミリー

ZEISS PRISMO ファミリーは三次元座標測定機のリファレンスとなるモデルです – PRISMOファミリーの中で最高精度のモデルは、ZEISS PRISMO verity(精度 0.7+L/400 μm)およびZEISS PRISMO ultra(精度 0.5+L/500 μm)です。

ウォームシャフト、歯車、ローターなどのシャフト状の部品の測定用に、ZEISS PRISMOファミリーのシステムで、テールストックのZEISS TSが使用可能となりました。シャフト状の部品を、センター間でクランプし、ロータリテーブルと組み合わせることで、たわみのない安定した状態で測定することができます。このメリットは、クランプ、測定、測定、評価をすべて1台の機械で実現できることです。

ZEISS PRISMO ultra は、RT-AB空気軸受ロータリテーブルと組み合わせると、真円度測定機と座標測定機の機能を1台で有するシステムになります。これにより、真円度や円筒度などの幾何公差を、それに特化した高精度な形状測定機に匹敵する高い精度で測定することができます。このメリットは、寸法精度と形状精度の2つの測定タスクを、1台の機械で1回の段取りで完了できることです。