アディティブマニュファクチャリング

From Powder to Performance

メトロロジーによって3Dプリントを量産に適合

自動車産業であれ、航空宇宙産業であれ、あるいは消費財産業や医療技術産業であれ、ものづくりに携わる人たちは、生産効率を向上させたいとき、コンポーネントをカスタマイズしたいとき、あるいはより早く市場投入したいとき、アディティブマニュファクチャリングを頼りとします。 しかし、これらのメリットは、実行中の3Dプリント工程のモニタリングから、プロトタイプ分析、そして初品検査の完了に至るまで、ZEISSのメトロロジーおよびソフトウェアによって一貫性のある品質管理が行われて初めて手にすることができるものです。

プラスチック製コンポーネントおよび金属製コンポーネントの量産においては、アディティブマニュファクチャリングが広く採り入れられるようになってきています。ZEISSは、完全自動化されたワークフローを提供しています。これによって、製造現場での各段階の品質改善をサポートします。

プロトタイプ作成および量産向け3Dメトロロジー 
ZEISSの3Dスキャナおよびソフトウェアは、コンピュータ上に高分解能の形状データ(デジタルツイン)を生成し、データの評価を容易にします。GOM Inspect Proソフトウェアは、複雑な自由曲面向けの豊富な分析オプションを備えています。例えば、幾何寸法と公差(GD&T)および壁厚に関するものなどです。GOM Inspect Proは、3Dプリント工程中に発生し得る、あらゆる熱変形を可視化します。このソフトウェアは、あらゆるタイプのアッセンブリの、仮想データによるシミュレーションも行います。プロトタイプ作成中、ツールが適切なプロセスパラメータを見つけるのをサポートします。そしてそれ以降は、これがアディティブマニュファクチャリングによる量産向けの標準設定として用いられます。その結果、開発作業がスピーディーになり、アウトプットが増え、リコーティングが少なくなります。

3Dスキャナと3Dソフトウェアによって、3Dデータの生成と評価が容易になります。 

工程内品質管理のための粉末積層分析
金属3Dプリントにおける品質管理をスムーズに行うことができるように、ZEISSでは、統合ソリューションを提供しています。それが、ZEISS Additive Manufacturing Solutionsです。この検査工程は、各工程の品質情報を網羅的に提供することを目的に、異なる工程間や分析間のネットワークを構築するために特別に設計されています。

3Dプリントを用いたサステナブルなものづくりソリューションの、リーダー的サプライヤーであるEOS社とのパートナーシップにおいて、ZEISSは、このオールインワンソリューションの最新の要素である、金属3Dプリント向け粉末積層分析を提供しています。粉体層の各層の特徴を分析し、文書化し、高精度で等級分類します。それらをすべて、リアルタイムで行います。同時に、ジョブ全体のあらゆる面を、この3Dプリント工程中に評価します。つまり、あらゆるカテゴリーの欠陥に対して、予防措置ならびに修正措置の両方が講じられるということになります。3DプリンタとZEISS AM(アディティブマニュファクチャリング)の工程内粉末積層モニタリングシステムとの間の通信用インタフェースが、あらゆる欠陥をそれが発生するたびに認識し修正します。その結果、機械の生産性が著しく向上し、スクラップが回避されるのです。

このコラボレーションから、ZEISS AMの工程内モニタリング機能が、EOS社のDMLS®(Direct Metal Laser Melting)システムに組み込まれています。このテクノロジーは既存のシステムに後装着することができ、また新しいEOS M 290システムでも使用することができます。

ZEISSは、アディティブマニュファクチャリング(3Dプリント)を、精密な測定テクノロジーとこれに特化して開発されたソフトウェア機能によってサポートします。

「粉末積層の自動品質分析は、3Dプリント工程に直接影響し、経費削減に向けて大きな効果を発揮し得るものです。例えば、粉末積層に欠陥がある場合は、2番目のリコーティングステップを始めることで、直ちに修正することができます。」

Dominik Hawelka(ドミニク・ハヴェルカ)
EOS社製造ライン責任者